二人だけの浜辺
「ねえ、本当に誰も来ない? 誰か来たら恥ずかしい。」
「大丈夫よ。だって私たち、絶海の無人島に漂着しちゃったみたいだもん。」
「えぇ〜っ!?」
竜田媛 ( たつたひめ ) #2
「あら、見られてしまったわね。」
あなたは秋の女神、竜田媛?(髪がショートで茶色い・・・)
「そなた、前にも会いましたね。私の今年の仕事はこれでお終い。」
あなたはこれから何を?
「妹の佐保媛を手伝うのです。春の準備はもう今頃から始まるのですよ。」
ご苦労様なことです。
「神の世界も人手不足なのです。ではそなた、またどこかで会いましょう。」
佐保媛 ( さほひめ )
竜田媛! またお会いしました・・・
「私は春の女神、佐保媛。竜田媛は双子の姉です。」
双子?・・・
「そなたですね、私達が見えるヒトというのは。」
申しわけありません・・・😥
「べつに謝ることではありません。昔、ヒトはみな私達を見ていたのに、
いつの間にかその心をすっかり失ってしまいました。」
こころ?・・・
「そなたの心を大切にしなさい。私達が見えるなら、きっと他の神々にも
会えるでしょう。神はいつもヒトのすぐ近くにいるのですから・・・」
夢 境 駅 ( むきょうえき )
私、夢の中で空港へ向かってたのに、何でこんな所にいるんだろう?
もう水着に着替えようとしてるし・・・。
ねこ駅長さん、次の汽車は何時? 私、南の島へ行くの。
「○※😻#🐟%?$🐧#×🙀&?¥@🐣ちゅ~る🐠△○#(ねこ語)」
えっ? 廃線になった!?・・・
Blue ocean
“はちたま” だったよね。 ねこ駅長さんありがとう💕
空からSLが来たからびっくりしちゃった。おかげで憧れの島に来られたよ。
海も空もすごく青くて素敵・・・
さてと、駅長さんと約束したお土産をゲットしなきゃ。ダイオウイカ って
どこで売ってるの? (※ 売っていません)
芸術の秋
ねえ、何でお姉ちゃんまでヌードになるの?
いいの! 裸でぶつからなきゃ。ゲージツはバクハツなのよ!
???・・・(お相撲?)
もみじ #4
ねえ、EOS貸して。今度は私がお姉ちゃんを撮ってあげる。
ありがとう。
そのベレー帽誰にもらったのか、私知ってるんだ。
えっ・・・
あれ? お姉ちゃん顔が赤くなったよ😜
こっ、これはもみじの赤が映ってるの!
白山媛 ( しらやまひめ )
「あっ、野ウサギがこちらを見ていますよ。ほら、あそこ。」
あなたは! もしや、白山媛? でも・・・?
「山の神が毛糸の帽子を着けていたら変ですか? 神だって寒いのですよ。」
あ。いえっ、その・・・ とっ、とても良くお似合いです!
「うふふ、ありがとう。ヒトが神を遠い昔の姿でしか思い描けぬのは、
神を見る心を失って久しいからです。神もヒトと同じように現在(いま) を
生きているのですよ。」
佐保媛 ( さほひめ ) #2
「私の今年の仕事もそろそろお終いです。」
佐保媛もこのあと姉上のお手伝いを?
「ええ、竜田媛はもう秋の準備を始めています。」
休む間もなくご苦労様です。
「ヒトが喜ぶ姿を思えば楽しいものですよ。 ところで、そなた山の神に会うたそうですね。」
どうしてそれを?
「山へ桜を咲かせに行った折に白山媛と話したのです。 そなた、女神たちの間でウワサになっていますよ。」
えっ ・・・😅
海神 ( わだつみ ) の娘
「釣り船を出してはいけません。」
どうしてですか? こんなに良いお天気ですよ。
「父が何やら島の神々と揉めているのです。怒ると突然海が荒れるかもしれません。
船を出すのはおやめなさい。」
そうおっしゃるのでしたら・・・ 大物を釣ろうと楽しみにして来たのですが、
今日はやめにしましょう。
「よかった。 やはりそなたは私達が見えるとウワサの・・・
せっかく来たのですから、しばらく私と過ごしませんか? ヒトが知らない海の
話を聞かせてあげましょう。」